#スタマイ
「アトリエにきて」いつものようにメッセージを受け取って仕事終わりにそこへ向かう。
扉を開けて目に入ってきたのはウェディングドレス。今まで何度も見てきた光景だけれど見るたびに素敵だなと思わず見惚れてしまう。こちらを見た彼に素敵ですねと声をかけると気に入った?と問われた。あまり聞かれることはないが、彼が作ったものを気に入らないことなんて一度もなかったので、とても!着てみたいくらいですと返した。もちろん本心だ。いつか私もこんな素敵なドレスを着てみたい。いつものように皮肉めいた言葉が飛んでくると思ったのに彼は黙ったままドレスに針を刺す。その姿にどきりとして、何か話さなくてはとどんな素敵なモデルさんが着られるんでしょうか!?と尋ねた。彼の眉間に皺が寄ったのがわかる。彼はひとつため息をついて糸を切る。何か怒らせてしまったのだろうかと不安に思っていると君だよと返された。…何が?
誰よりも玲ちゃんを綺麗にすることができるのは自分だって思いながらも玲ちゃんに気に入ってもらえるか不安な神楽さんいるよ…畳む

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